富山県 / 正社員の薬剤師転職・求人情報の一覧

海に面している富山県では、ホタルイカや白エビ、寒ブリなど、富山湾で獲れる数ある魚介類が名産品となっています。また、日本最大のアーチ式ダムである黒部ダムや、日本一深いV字峡谷である黒部峡谷、世界遺産に登録されている五箇山など、山に関わる観光スポットも多数あります。富山県は、2015年に北陸新幹線が開通したことによってより手軽に行けるエリアとなり、新鮮な海の幸やスケールの大きい自然を満喫するために、今では各地から多くの観光客が訪れています。

厚生労働省が発表した「平成30年（2018年）医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、富山県の薬剤師数は2,794人で、そのうち薬局・医療施設に従事しているのは1,748人です。富山県の人口10万人当たりの薬剤師数は266.1人で、全国平均が246.2人のため、富山県の薬剤師数は非常に充実していると言えます。しかし、人口10万人当たりの薬局・医療施設の従事者は、全国平均が190.1人なのに対し富山県は166.5人なので、薬局薬剤師などに限定すると不足気味であると言えるでしょう。日本医師会が発表している地域医療情報システムのデータによると、人口10万人当たりの薬局数は全国平均が45.57軒なのに対し、富山県は41.26軒でした。県内で薬学部が設置されている大学は富山大学の1校のみで、卒業生は病院や薬局、製薬会社や官公庁などに就職しています。

富山県は、豊かな水資源と低廉な電力を活用できる恵まれた環境にあり、人口当たりの医薬品生産金額や製造所数、製造所従業員数は全国第一位です。また、江戸時代から配置薬が地場産業として栄え、現在に至るまで県内の経済を大きく支えてきたことから、「くすりの富山」と呼ばれています。加速する高齢化社会において、在宅の患者さんも増えることから、配置薬販売は今後さらに需要が高まっていくと言えるでしょう。薬業が主要な産業である富山県では、薬剤師は欠かせない存在であり、多くの薬局や医療施設で求人を出しています。薬学部が富山大学の1つしかないことから、富山県は県外からの薬剤師の確保にも努めていますし、配置薬販売に携わりたい方、日本でも特に歴史の伝統のある富山の薬業に貢献したい方にはオススメの環境です。