薬剤師歴2年目で転職するのって大丈夫なの?実際に転職する際にチェックするべきポイント・注意点とは?

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序文

「1年間仕事してきたけどなんか違う。」

「配属先の人間関係がつらいけど、2年目で転職ってはやいのかな?」

なんて考えている人も多いと思います。

薬剤師の中には、人間関係や配属先の距離の遠さ等で2年目に転職を考える人は多いと言われています。

このページでは『2年目薬剤師』の転職活動のポイントや注意すべき点を皆さんにお伝えしていきます。

薬剤師2年目で転職する人は多い?

「とりあえず3年間は働き続けろ。」就職活動中や、入社後にそんな言葉を聞いたこともあるのではないでしょうか?確かに一般的に社会人になり、まず3年間は続けた方がいいと言われています。理由としては、早々に辞めてしまうと責任感がない、我慢が出来ないと思われてしまうことが挙げられます。ですが、2年目で転職を考えている薬剤師の方は多いのが事実です。実際に、新卒の薬剤師は入社後3年以内の離職率が約33%と言われています。そうです、3人に1人が3年以内に辞めているのです。このように2年目で転職先を探し、次の職場を考えるのはごく普通なことです。

ここで、2年目の薬剤師がどういった理由で辞めているのか、いくつか例を挙げて解説していきたいと思います。

①人間関係に耐えられない

社会人になって1年目、初めてどこかに配属され、上司がいる環境に身を置くことで精神的な負担も大きかったと思います。そんな配属先で自分と相性が悪く、人間関係を築くのが難しい上司がいる方も多くいます。そこで1年間は耐えてみたが、どうしてもこのまま続けていくのが精神的にもつらいといった方の場合、このようなケースが多くなります。

その他にも、1年目の後輩が入ってきたことで比較されることが多くなり、つらくなってしまうといった人間関係の問題も挙げられます。

②給料面での不満

1年目から2年目に入り、給料が上がると思っていたが、全く給料が上がらなかった方も多くいると思います。それだけでなく、その後も思ったより給料が上がらないことまでわかってくる方も出てきます。せっかく長年働く意思で新卒時に入社を決意しても、収入が増えないのであれば辞めてしまうのも仕方ないと思います。

今後を考えると、結婚して家族が増える等、どんどん出費が増えてくる可能性が高いので、その上で年々の昇給率が高い方が良いことは確かです。このケースでは、そのような理由で転職を決める方が多くいます。

③新たな興味が出てきた

薬剤師になる前は勉強も忙しく、まずは薬剤師になる事が一番の目標だったと思います。しかし、薬剤師を一年間続けてみて、疾患についても今まで知らなかった事が多く出てきたと思います。そこで、もっと新しい経験をして、自分の興味ある領域を追及したいといった気持ちが出てくる人もいるでしょう。今の会社や店舗では学ぶことが出来ないが、どうしてもやりたいと思い、転職先を探すケースも比較的多くあります。

同業界内での転職に限らず、元々は営業などの仕事をしていたが、やはり現場で患者さんを救いたいと思い、薬剤師になって今後の為に調剤経験を積んでいきたいと考える人も多いです。

上記の他にも、2年目の薬剤師が転職を考える理由は様々であり、皆さんが思っている以上に転職する人は多くいるので、安心してください。

薬剤師2年目で転職はできる?

薬剤師2年目で転職を考える人が多いことは、前項でお分かりいただけたと思います。

「でも、薬剤師2年目だと実際に転職するのは厳しいんじゃないの?」

「2年目でも採用をしてくれる会社はあるの?」

比較的多くの方がそう考えると思います。

結論から言うと、簡単ではありません。ですが、2年目の薬剤師が転職をする事は十分に可能です。なぜなら、薬剤師という国家資格を持っている皆さんは、他の業界の2年目の社会人と比べると、転職先は見つかりやすくなるというのが大きな理由になります。

なので、新卒から3年も経っていないのに転職をしていいのかなどはそこまで難しく考えずに、前向きに転職を検討してもいいと思います。

どの業界でも、上司から悪口を言われ続ける、残業が多すぎて自分の時間を全く作れない等、耐え難い仕事環境はあります。そこでそのまま辛い環境下で働いて我慢するくらいなら、転職して新たな人生を歩むことを決意してもいいと思います。

一般業界では、約3年間仕事を続けずに辞めると、社会に対しての耐性がないと思われるほかに、経験が足りないと判断されることが多くなります。

ですが、皆さんは違います。薬剤師という資格、そして大学時代の実習での現場経験、さらに薬局、ドラッグストアで働いていた人であれば一定の調剤、服薬指導経験があると捉えてもらうことが出来ます。薬局、ドラッグストア業界ではまだまだ薬剤師不足が目立っており、経験自体は少ない2年目の薬剤師の方でも十分需要があり、採用をしたいと思う会社は多くあります。

なので、皆さんには転職する事が可能だと言い切ることが出来ます。

ですが、先ほど伝えたように、2年目薬剤師の転職活動は決して簡単ではありません。

では、なぜ2年目薬剤師の転職活動が簡単ではないのでしょうか。

その理由としては、前述した通り3年目の壁があるからです。一般的に3年間は同じ会社で続けていないと、転職したとしてもまたすぐに辞めてしまうのではないかと会社側に思われてしまうのは仕方ないことです。

もし、今回転職する理由がしっかりとしたものだとご自身が言い切れるのであれば、すぐにでも転職を考えてもいいと思います。ですが、そう言えないのであれば、再度自分がなぜ転職しようと思ったのかを考え直してみるのも一つの手だと思います。『もっと今の状況に耐えて続けるべきだ』という意味ではなく、もう1年だけ続けてみて、3年間同じ会社で続けた後に転職に踏み切るのもいいと思います。その理由としては、大きく2点あります。

1つ目は、転職活動のしやすさです。どうしても、2年目の薬剤師の転職活動より、3年目の薬剤師の転職活動の方がそもそもの印象自体は良いです。その為、求人数も多く、好待遇の会社が増えてきます。

2つ目の理由が、次の会社でもすぐに辞めたくなった場合を考えてのことです。これは、同じ会社での勤続年数が3年未満でマイナスになりすぎないのは1度だけということです。仮に今回薬剤師2年目で転職をし、転職先でもまた2年程度で辞めてしまうと、さらに次の転職時に多くの会社から「社会への耐性がない」と思われてしまう可能性が高いです。

なので、今回2年目の薬剤師になり、転職を考えたとしても、本当に転職をするべきかをよく考えてから決定したほうがいいと思います。

ですが、本当に転職すべきかどうか、ご自分ではわかりづらいこともあると思います。そこで、身近な友人、同僚や先輩、薬剤師の転職相談会社に相談してもいいと思います。自分がなぜ今回転職活動に踏み出そうとしたかについて、客観的な意見を参考に、自分の置かれている状況を判断することも大事になります。

また誰かに話す事で、現在自分が不安に感じていることの解消にも繋がると思います。1人で背負い込むのではなく、誰かに思いを伝えてみましょう。

薬剤師2年目で転職する際に注意したいこと

先ほどお伝えしたように、薬剤師2年目で転職するのは簡単ではありません。

しかし、ポイントをしっかりとおさえて転職活動を進めていけば、スムーズに行動することが出来ます。

そこでここからは、薬剤師2年目で転職する際に注意したいことについて、下記のように5つのポイントに分けてお伝えしていきます。

【薬剤師2年目の転職で注意したいポイント】

⑴退職する理由を事前に準備しておく

⑵自分の中で転職することで何がプラスになるか考える

⑶どういった薬剤師になりたいか考える

⑷転職を決意しても退職はしない

⑸相談する相手を作る

⑴転職する理由を事前に準備しておく

薬剤師2年目で転職するにあたって、転職する理由は非常に重要になります。それはしっかりとした転職理由がなければ、転職希望先との面接で、「入社してもまたすぐに転職してしまう」と思われてしまうケースが多いからです。

それを避けるためには、以下のような理由を準備しておくことが大事です。

・1年間薬剤師業務を経験し、新たな分野に興味が出た。

→ポジティブな理由での転職だと伝える事でやる気もアピールできる。

・家庭の事情で勤務地から離れてしまった為、転職を考えた。

→自分に原因があるのではなく、条件的に仕方のない転職だと伝える。

上記の転職理由のように、決してネガティブな印象を相手に与えないことが重要になってきます。理由を考えるのが難しければ、ヤクマッチ薬剤師のコンサルタントが一緒に考えることも可能ですので、気軽に相談してください。

⑵自分の中で転職することで何がプラスになるか考える

転職希望先に伝える転職理由の他にも、あなた自身が「何が不満で転職したいのか」「転職先に何を求めるか」「どういった現場であれば長く続けることが出来るのか」これらをしっかりと考えることが重要になります。次の人生をスタートさせる絶好の機会である転職活動で適当に転職先を選んでしまっては、またすぐに辞めてしまう原因になりかねません。

次の転職先で充実した薬剤師ライフを送る為にも、自分にとって転職して何がプラスになるのかしっかりとイメージすることが非常に重要になってきます。

⑶どういった薬剤師になりたいか考える

転職理由の他にも、自分がこの先どういった薬剤師になりたいのか考えることも大事になります。1年間薬剤師を経験して、いくらか興味のある分野や将来やりたいこと、経験したいことが徐々に見えてきた人も多いと思います。あなた自身がやりたいこと、興味があることをしっかりと実現できる転職先をイメージすることも、同じ会社で長く働くコツになります。

そのために、仕事面でもプライベート面でも構わないので、自分が興味のあることややりたいことについてしっかりと考え、イメージできるようにしましょう。それが実現できる会社選びができるよう、私たちも責任をもってお探しします。どういった薬剤師になりたいかがまだはっきりとイメージできない場合でも、一緒に考えてイメージを固めていきましょう。

⑷転職を決意しても退職はしない

2年目薬剤師であれば、このポイントは意外と重要になってきます。1年間薬剤師として働いて貯金をしていても、そこまで金銭的に余裕があるわけではないと思います。そこで、転職先が確定する前に退職をしてしまうと、金銭面で苦労するケースが多くなります。

2年目薬剤師の場合、転職自体に時間がかかってしまうケースも多い為、心機一転してから転職活動を始めたい気持ちもわかりますが、先に現職を退職するのは我慢しましょう。

一人暮らしや寮の場合は特に、金銭面での負担が大きくなると言えるので、この場合は絶対に転職先が決まってからの退職をオススメします。

⑸相談する相手を作る

転職活動を開始するにあたり、相談相手を作る事は非常に大事になります。ここまでこのページを見て、「本当に今転職するのがいいのか」「もう少し我慢したほうがいいのか」等、気持ちが整理できなくなってくる人もいると思います。そんなときに一人で悩んでしまうのはよくありません。ただでさえ仕事に不満や悩みがあるのに、これ以上悩みを増やすのもつらいですよね。

その場合は是非、親身に相談に乗ってくれる相談相手を作りましょう。仲の良い大学時代の友人でも良いと思います。出来れば、「業界に詳しい」「フラットな立場で話を聞いてくれる」このような相談相手を作ると尚、良いでしょう。

ただし、絶対に相談しない方がいい相手がいます。それは『職場の上司、同僚』です。

なぜ、職場の上司に話してはいけないか。理由は下記のようにいくつかあります。

・転職の話をした途端、除け者にされて労働環境が悪くなる

 →どうせ辞めるし仲間ではないという認識をされる

・でたらめな理由を並べられて、転職を止められる

 →多忙な店舗であれば、あなたが辞めることでさらに人員不足になってしまうと言われる

 →自店の社員が退職することで、評価が下がることを懸念する

・残業を無理やりさせられる

 →どうせ辞めるからと無理な業務も押し付けられてしまう。

上記の理由の他にも、職場の上司の立場になると、あなたが辞めることは都合が悪いことばかりです。上司だけでなく、職場の同僚や後輩にもあまり言わないことをオススメします。いくら仲が良くても、悪気もなく他の人に漏らしてしまう可能性がゼロではありません。

なので、なるべく違う職場の友人を頼るようにしましょう。

転職サイトを活用するメリット

相談に乗ってもらえる友人がいれば、まずはその人に話をしてみましょう。ですが、一番いいのは転職サイトを利用することがベストだと言えます。

新卒の就活時は、自分の力や友人のサポートがあって乗り越えたと思いますが、社会人では仲間内で完結させるのではなく、しっかりとプロに頼んで適切な情報を入手するのがベストです。また、働きながら曖昧な情報を元に転職を進めるのは非常に怖い事です。

ここではなぜ転職サイトを使った方がいいのか、そのメリットについていくつかのポイントに分けて説明していきます。

①リアルな情報を入手できる

転職サイトの一番のメリットともいえるのが、『リアルな情報』を入手できることになります。

特に当社転職サイト『ヤクマッチ薬剤師』では社員の半分以上が実際に薬剤師免許を持った薬剤師で構成されています。これにより、多くの薬局・ドラッグストアで働く実際の薬剤師の現状をヒアリングした『リアルな情報』を提供する事が可能です。

現場の声、実習生からのヒアリングをもとに「入社前と入社後のギャップ」「何が転職をするきっかけになったか」「本当の強み」など、非常にエビデンスレベルの高い情報を持っています。このような『リアルな情報』を入手するためにも、転職サイトの利用がオススメです。

②面談で相談できる

就職活動時は、実際に薬局・ドラッグストアの社員から話を聞く機会は多くあったと思います。ですが、転職サイトを利用することで第三者の意見を取り入れることができます。

というのも、転職サイトに登録すると、転職サイトの担当者から連絡が来ます。その後、日程を調整して面談(電話で済むこともある)をすることができます。

面談時には「転職をするか悩んでいる」くらいの相談から「自分の目標が叶う転職先の紹介」まで多岐にわたる幅広いレベルでの相談が出来ます。実際に転職先の社員ではないため、第三者の視点からあなたの為にリアルな情報を提供することが可能です。もちろん、面談後に転職をしないという選択を選んでも全く問題はありません。また、当社では実際に薬剤師免許を持った薬剤師による面談も可能ですので、よりあなたに寄り添った相談相手になることは間違いないと思います。

③好条件の求人を知ることが出来る

転職するにあたって自分の求める条件にあった、それも好条件の会社に行きたいのは誰だってそうだと思います。ですが、自分の力でそのような求人を見つけるのは正直難しいのが現状です。ですが、転職サイトを利用する事でそれが可能になります。転職サイトでは、ネットで簡単に見つけられる求人の他にも、「非公開求人」と呼ばれる応募が殺到するような求人も多く所有しています。そのような求人をすぐに見つける為にも、転職サイトの利用をオススメします。

④選考対策を受けられる

当社では多くの就活生、転職希望者と面談しています。それに加え、多数の薬局・ドラッグストアともコンタクトを取っています。「どうしたら転職時の選考を突破しやすくなるのか」「どのような人材を求めているのか」などを熟知しています。これを活かして転職の選考対策のノウハウをあなたにお伝えすることが可能です。

まとめ

いかがでしたか?

薬剤師2年目の転職についていくつかの項目に分けて解説していきましたが、ポイントはつかめましたか?

何度も言いますが、薬剤師であれば2年目でも十分に転職は可能です。

ですが、2年目だからこその問題もあります。

1人で悩まずにしっかりと相談する相手を見極め、2年目薬剤師ならではの転職をスムーズに進め、新たな目標を掲げて達成できるようにしましょう。

その為にも、転職サイトなどのプロに相談し、自分の目標が達成できる転職先を知り、リアルな情報を武器にしましょう。

当社では、薬剤師免許をもったコンサルタントが多数在籍している為、まずは気軽にご相談をお待ちしております。

キャリアアドバイザー 吉井

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