薬剤師転職はハローワークと転職サイトどちらが良い?

序文

転職を考える時、まずハローワークを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。他にもメジャーなツールとして、転職サイトや企業に直接応募するなどの方法がありますね。

では薬剤師が実際に転職活動を行う場合、どのようなツールを使うのが望ましいのでしょうか?

この記事ではハローワークの特徴について、転職サイトと比較しながら解説していきたいと思います。転職をお考えの薬剤師の方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもハローワークとは

ハローワークとは国が運営する「行政機関」という部類の施設で、主に職業紹介事業を行っています。正式には公共職業安定所と呼ばれ、その目的は日本のよりよい労働環境をつくること、就職困難者を支援することにあります。いつの時代も一定の雇用があるように運営されているのが強みです。

しかしハローワークが誕生した時と比べ、近年の日本では経済の成長とともに雇用統計も改善されています。そこで「もっと効率的に優秀な人材を確保する」ことを目的として誕生したのが民間の職業紹介会社です。現在薬剤師転職の7割以上は民間の転職サイトを利用して行われています。

ハローワークでは医療系職種に限らずさまざまな求人を取り扱っており、利用者は全てのサービスを無料で受けることができます。民間の職業紹介会社と異なるのは、企業側も無料で求人を掲載できる点です。

民間の紹介会社では求人を掲載するために企業側は多額のコストを払い、その収益で紹介会社を運営する仕組みになっています。一方ハローワークは国営のため、企業側の求人掲載が無料です。人材不足だが採用にお金をかけられない企業なども利用することができるため、求人件数は民間の紹介会社よりも多いのが特徴です。

ハローワークでは、求人の紹介以外にも以下のような転職に関わるさまざまなサービスを提供しており、必要に応じて転職活動をサポートしてくれます。

・相談窓口における相談

・職業訓練(ワード、エクセル、プログラミング、アロマ、フラワーアレンジメントなど)

・面接対策

・自己分析のサポート

・履歴書のサポート

・障害のある方へのサポート

・紹介状の発行

・雇用保険制度に関する相談窓口

職業を問わず上記のようなサービスを受けることができるため、実用性は高いといえます。障害のある方にとっても専門の職員や相談員がいるため安心して利用することができます。

民間の職業紹介会社でも、転職活動にまつわる選考対策や就職するまでの様々な調整や相談など、幅広いサービスを無料で受けることができる点では類似しているでしょう。

民間の紹介会社と最も異なる点は、雇用保険制度の相談窓口を有している点です。雇用保険の被保険者に対する育児休業給付や介護休業給付の支給に関する手続き、事業主を対象とした各種助成金の支給に関する手続きなどを行う機能を備えています。

薬剤師にとっては、やはり国によって運営されていることによるメリットが大きいでしょう。

全国各地に施設があり、どこの地域にいてもサービスを受けることができます。この記事をご覧になっている方も、一度はハローワークを見かけたことがあるのではないでしょうか?

国営という信頼感によって全国各地で薬剤師の求人は一定数集まるため、ハローワークに行けば何かしらの薬剤師求人を見つけることができます。企業側が無料で求人を掲載できることから、薬剤師専門の転職サイトより求人数が多いこともあります。ハローワークにしかない求人が見つかるかもしれません。

また現在転職業界ではネットが主流となっていますが、ネット環境がない方でもハローワークは利用することができるのも国営ならではのメリットです。

しかし民間の紹介会社の存在によって、ハローワークのデメリットも存在します。

良い求人が少ない、ハローワークが家から遠い、ネットと比べ手軽でない、というデメリットは代表的です。また幅広い職種を取り扱っていることから薬剤師の業界に精通しているスタッフがいない傾向があり、踏み込んだ相談ができない等、サービスの質では民間に劣ることもあるでしょう。

これらの理由から、近年では民間の転職サイトを利用する薬剤師が多い傾向にあります。

ハローワークを利用する際のメリット

ハローワークを利用するメリットにはどのようなものがあるでしょうか?

代表的な3つのメリットについて、ひとつずつ解説していきたいと思います。

①求人件数が多く、ハローワークのみが保有している求人もある

ハローワークのメリットとしてはまず挙げられるのは、保有している求人が多いことです。

採用側にコストがかからないため多くの企業が求人を掲載しており、薬剤師求人が豊富です。ハローワークにしか求人を出していない企業もあるため、チェックしておくことで選択肢が広がる可能性があるでしょう。

特に薬剤師の絶対数が少ないエリアでは薬剤師専門の求人サイトにも求人情報が少ないケースもありますが、ハローワークには常に一定の求人が掲載されています。

②求人内容が幅広い

ハローワークは薬剤師専門のサービスではなく、幅広い職種の求人を扱っています。

ハローワークに行くと事業所やインターネット上にすべての求人を公開しているため、薬剤師以外の求人も含め、一度に多くの求人を簡単に見ることができるのが特徴です。

「薬剤師として働くのもいいけど他の仕事も見てみたい」という人にとっては嬉しいサービスですね。薬剤師以外の職種に就きたい場合、職業訓練で新しい職能を習得することもできるので挑戦を後押ししてくれそうです。

③雇用保険を受け取ることができる

ハローワークには労働者の生活を守るという役割があり、雇用保険の窓口を設けています。

雇用保険に加入していて一定の条件を満たしている場合、失業保険を受給しながら転職活動を行うことも可能です。

他にも育児休業給付や介護休業給付など、様々な相談や手続きを受けることができるため、安心して再就職先を探すことができるでしょう。国営ならではのメリットです。

ハローワークと転職サイトはどちらが良い?

ここまででハローワークには国営ならではの良さが、民間には民間ならではの良さがあることがお分かりいただけたと思います。

しかし今の時代、薬剤師が転職するためのツールとして、多くの場合民間の転職コンサルタントを頼るのがオススメです。現に7割以上の転職者が民間のサービスを利用しており、広く一般的になっていることがわかります。

しかしハローワークを使わない方がいいということではありません。併用するなど、ハローワークをうまく利用することも転職を成功させるためには重要です。

そこでここでは、薬剤師転職に転職サイトがオススメな理由とハローワークの上手な使い方について、解説していきます。

①ハローワークの職員は薬剤師に特化していない

薬剤師転職に民間のコンサルタントをオススメする理由の最も大きなものが、ハローワークの職員が薬剤師に特化していないことにあります。

ハローワークの職員は、薬剤師求人の詳細や薬学業界について詳しくないことがほとんどです。何科の処方箋がメインなのか、個人宅の在宅はどれぐらい行っているかなどの専門的な情報収集や、転職における込み入った相談は難しいでしょう。

そもそもハローワークを利用する人の多くは、特別な資格や技能をもっていない人です。そのためハローワークの職員は、スキルがなく自分で就職先を探すのが難しい人に対する就活支援についてはとても詳しいです。しかし残念なことに、薬剤師のような“資格を活かした効果的な転職”についての知識はとても浅いのです。

薬剤師としてのキャリア形成、給与アップなどを目的に転職したい場合は特に、業界に詳しい専門のコンサルタントがオススメです。

②求人票だけで判断すると失敗しやすい

ハローワークを利用して転職する場合、多くの人は求人票の情報だけで就職先を決めてしまう傾向にあります。

しかし実際の転職活動では、求人票には書かれていない現場の情報が非常に重要ですよね。職場の人間関係、ヘルプの頻度、昇給制度、サービス残業についてなど、求人票に載らない情報はとても多くあります。

求人票を見て自分の判断だけで就職先を決めてしまうと、就職してから「こんなはずじゃなかった・・」と後悔するケースが多いのが現状です。

その点、薬剤師専門のコンサルタントは薬剤師の現場の情報について詳しく、就職先選びをする場合の重要な視点についても熟知しています。ブラック求人を避けるべく、転職コンサルタントを利用するとよいでしょう。

③ハローワークは財務状況の悪い会社も多い

ハローワークには民間の転職サイトに掲載していない求人が出ていることは事実ですが、それが良い求人とは限りません。

企業側からするとハローワークには無料で求人を出すことができますから、財務状況が悪い会社が職員を採用したい場合、ハローワークくらいしか求人を出せないといったケースもあるのです。

将来性のある安定した会社に就職したい場合、比較的採用にコストをかけられる会社を選ぶことも大切かもしれません。そのような観点では、民間の紹介会社に掲載している求人の方が信頼度が高いと言えるでしょう。

④求人先との年収や労働条件の交渉を自ら行わなければならない

転職を成功させるためには、当然のことながら転職先との条件交渉が必須です。しかしハローワークの職員が給与や労働条件について企業側と交渉してくれることはなく、すべて転職者が自ら行わなくてはなりません。

例えば転職によって給与をアップさせたい場合、今までの収入、経験やスキルなどを元に、自分がどれだけ会社に貢献できる人材であるかを説明しつつ給料の交渉する必要があります。しかし想像してみてください、採用面接において、自ら「給料を上げてほしい」という内容を伝えるのはとても難しいことなのです。

その点民間の転職コンサルタントは、求職者と企業の間に入り、第三者として条件交渉を行ってくれます。自分では言いづらいことも仕事として処理してくれるため、成功率も上がるでしょう。

⑤ハローワークの上手な使い方

ハローワークにはメリット・デメリットがありますが、どんな方法で仕事を探すにしてもデメリットは存在するため、その特徴について正しく理解しておくことが大切です。

仕事探しでより好条件な職場を探すために大きなカギを握るのは情報収集です。ハローワークには求人件数が多いため、情報収集の一つの手段として利用する分には問題ないでしょう。しかしその場合、ハローワークに掲載されている求人票の内容を鵜呑みにするのではなく、実際に見学に行ったり口コミを探したりするなどの工夫が必要です。

ハローワークで見つけた求人について、転職コンサルタントに相談してみるのもよいでしょう。ハローワーク掲載求人の中には、転職会社経由で応募可能なものもあります。転職会社経由で応募すると、条件交渉や日程調整なども仲介してもらうことができるため、安心して転職活動を進めることができますね。

まとめ

薬剤師転職について、ハローワークの記事をご覧になってみていかがでしたか?

国営のハローワークと民間の転職サイト、それぞれに役割や得意分野があることが分かったと思います。

転職活動で使うツールを一つに絞る必要はありません。転職では情報収集が大切ですから、様々な方法で仕事を探し、最も自分に合ったサービスでよりよい仕事を見つけられるのがベストでしょう。

薬剤師に特化した転職コンサルタントのサービスは、情報提供や企業との取引などにおけるサービスの質が非常に高いため、特にオススメです。転職を迷っている方は、まずは相談してみると道が開けるかもしれません!

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