薬剤師が転職する際の注意点!なぜ失敗する?
目次
転職活動に失敗しないための注意点
薬剤師の転職を失敗させないためにはいくつかの重要なポイントがあります。そのポイントを意識しないと「こんなはずではなかった」と転職後に後悔してしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、転職を失敗させないためのポイントとして以下の7つをご紹介します。
・転職はじっくりと検討してから決める
・十分なキャリアを積んでから転職する
・相性の良い転職担当者にお願いする
・自分に合う職場に転職する
・明確な目標や理由をもって転職する
・転職先の職場を見学しにいく
・しっかりと情報を収集してから転職する
では、ひとつずつ解説していきます。
①転職はじっくりと検討してから決める
転職をするときはじっくり検討してから決めることで失敗するリスクを下げることができます。
「早く次の職場を決めなければ…」と焦って転職先を探していると、どうしても条件の悪い環境を「まぁ、いいか」と妥協することになりかねません。転職先は、複数の会社を十分に比較検討しないと、転職後にやりがいを感じられずに再度転職活動をすることになってしまうかもしれません。
転職活動は事前にスケジュールを決めるなど計画性を持って始めることが重要です。
②知人の誘いではなく自分の目的を明確にして転職する
転職を検討する時期になると、知人から「一緒に働こう」と誘いがあるかもしれません。魅力的な話に聞こえることもありますが、注意が必要です。
もしも知人が会社の代表である場合、転職後も人間関係を崩したくないがために「仕事や給与の相談ができない」といったケースがあるようです。
そうなると、結果的に満足して働くことができず、再転職に陥ってしまうこともあるでしょう。
必ずしも知人からの誘いが悪いわけではありません。しかし、自分の目的を明確に持つことで転職を成功に導くことができるので、自分の意思で転職先を決めることをお勧めします。
③質の良い転職コンサルタントに依頼する
薬剤師業界を熟知した質の良い転職コンサルタントに依頼をすることはとても大切です。
なぜなら、仕事の種類は数え切れないほどあり、転職コンサルタントと一言でいっても得意なジャンルがそれぞれ大きく異なるからです。
そのため、薬剤師業界を熟知していないコンサルタントに出会ってしまうと、希望通りではない職場を勧められてしまうこともあります。
そうなると転職もスムーズに進まず、貴重な時間が失われてしまうことになります。薬剤師が業界内で転職したい場合は、【薬剤師の転職】に実績のあるコンサルタントを選ぶことが大切です。
④自分の能力を過信せず、謙虚な姿勢で転職する
「自分はどこでもやっていける」と、能力を過信してしまうのはとても危険です。
特に病院薬剤師から薬局薬剤師に転職するケースなどは過信による失敗が起こりやすいと言われています。病院勤務で様々な知識を身につけ自信を持って転職した結果、調剤報酬の知識も浅いのに過信した態度をとってしまい、周りとの人間関係がこじれてしまった、というケースはしばしばあるようです。
職場が変わればルールや必要とするスキルも変わります。たとえ前の職場ではベテランだったとしても、転職の際は自分の知識や経験を過信せず、謙虚な姿勢で挑戦する気持ちを持つようにしましょう。
⑥転職先の職場を見学しにいく
転職先の職場を事前に見学することはとても大切です。
求人情報や会社のイメージだけで転職してしまうと、就職後に「想像と違うな…」と感じてしまうケースがあるためです。また事前に見学しておくことで、転職面接の際にも役立ちます。
薬局やドラッグストアなど複数の店舗がある場合は、本社だけでなく実際に働くことになる店舗にも直接足を運べると良いですね。
⑦自分でも情報を収集してから転職する
転職の失敗としてありがちなのが転職コンサルタントに頼りきりになってしまうことです。
たしかに転職コンサルタントはプロなのでたくさんの情報を持っていますが、なんといっても実際に働くのは自分自身です。頼り切ってしまうのではなく、あくまで自分の責任で転職活動を行うようにしましょう。
・自分はどんな職場や環境で働きたいか?
・どのような条件なら長く働けるのか?
・転職する目的はなにか?
などを自分の中で明確にした状態で転職コンサルタントに依頼をするのが良いでしょう。
そうすることでより納得できる職場に出会えますし、気持ちよく働きことができますよ。
薬剤師が転職に失敗する理由
薬剤師が転職に失敗する理由として代表的なのが、“転職の理由がはっきりしないまま次の職場を探し始めてしまう”ことです。
「周りも転職しているからなんとなく」「今の職場が辛いから」という理由では、早い段階で再転職になってしまうことも少なくなりません。
また前項でも述べたように、“転職コンサルタントに頼りきりになってしまう”ことも、失敗のリスクを高める原因になります。転職コンサルタントはあくまでも“転職者をサポートする立場”であることを忘れずに、自分自身の責任で行動するようにしましょう。
自分の希望が明確になっていなければ、自分に合った職場に転職するのは難しいでしょう。
またどんなに自分の希望を明確にしていても、転職コンサルタントが薬剤師の業界に精通していない場合では転職が失敗に終わってしまう可能性が高くなります。
転職コンサルタントを選ぶ際は、薬剤師業界に精通しているかどうかをしっかり確認すると良いでしょう。
年代別の転職事情
ここからは年代別の転職事情について解説していきたいと思います。
年代によって平均収入や転職事情が異なりますので、ぜひ参考にしてください。
①年代別の転職事情
医療業界は他の職種と比較して転職が多いと言われています。そのため、年齢が上がるごとに転職回数が増える傾向にあります。
30代以上の薬剤師は9割以上が1回以上の転職を経験。40代では3回、50代では4回という転職回数が多いです。
薬剤師の9%が6回以上の転職経験があるというアンケート結果もあります。そのため、薬剤師にとって転職は珍しいものではないと言えるでしょう。
②年代別の平均収入薬剤師は男性・女性ともに年代が上がるにつれ年収も増加しやすい傾向にあります。
【男性薬剤師の平均年収】
・20代前半約487万円
・20代後半約536万円
・30代前半約599万円
・30代後半約661万円
・40代前半約661万円
・40代後半約658万円
・50代前半約665万円
・50代後半約680万円
【女性薬剤師の平均年収】
・20代前半約496万円
・20代後半約517万円
・30代前半約551万円
・30代後半約576万円
・40代前半約579万円
・40代後半約617万円
・50代前半約580万円
・50代後半約586万円
男性の年収ピークは50代後半であり、その後緩やかに減少していきます。年収が増えるペースでいうと、20代後半から30代にかけて一気にアップすることが多いようです。
一方女性薬剤師の場合は、40代後半が年収のピークになっています。これは出産や育児によって、正社員を外れる女性が一定数いるためです。
また、薬剤師は首都圏よりも地方の方が年収は上がるケースも多いため、多く稼ぎたい方は地方に就職するのも良いでしょう。
③薬剤師が選ぶ主な転職先とは?
薬剤師が選ぶ転職先として多いのは調剤薬局、ドラッグストア、病院です。他にも、医薬品卸企業、製薬会社、自治体(公務員薬剤師)、食品メーカーや化粧品メーカーを選択肢に入れる薬剤師もいます。
また、年代別の特徴としては30代の転職を機に管理薬剤師になる方が多いです。管理薬剤師は一般的な薬剤師よりも年収が高いこともあり、キャリアアップ目的で目指すケースも多いようです。
まずは、薬剤師の転職活動手順を見直そう
薬剤師の転職を成功させるためには正しい手順通りに進めることが大切です。
ここからはヤクマッチ薬剤師がおすすめする転職活動手順についてご紹介していきます。
ステップ1 転職の方向性を明確にする
転職の方向性を明確にすることによって、新しい職場探しを成功に導くことができます。
このステップをおろそかにしてしまうと転職先を探すのに時間がかかってしまったり、就職してから「失敗した」と思ってしまうこともあるでしょう。
具体的には、
・なぜ転職が必要か?
・転職することでなにを得たいのか?
・3年後の自分はどのようになっているのが理想か?
について答えを出しておくことがおすすめです。
また、頭の中だけで考えるのではなく、ノートに書くとより明確になってきます。進みたい方向性を具体的に自分の中で落とし込むことで、働きたい職場や環境が見つけやすくなりますよ。
ステップ2 情報を集める
転職の方向性が定まったら、早速情報収集を行ないます。
できるだけ多くの情報を集め、比較・検討することが転職成功への近道になります。
求人誌や求人サイトを確認するだけでなく、転職サイトを利用することで成功の可能性を高めることができるでしょう。
【転職サイトを利用するメリット】
・薬剤師業界に詳しい専門家が条件にあった職場を探してくれる
・「非公開求人」も選択肢に入れることができる
・一部の転職サイトしか扱っていない「独占求人」にも応募できる
実際、求人誌に載っていない就職先も多く、転職サイトを利用することで選択肢を広げることができるのです。
ステップ3 応募書類を作成する
希望に合う職場が見つかったら、応募書類を作成しましょう。
応募書類を書く際には以下の点を意識するのがポイントです。
・これまでの経歴や職歴(どのような業務についていたか)
・自分の持っているスキルや能力(資格も含まれる)
・強みとなる経験
・長所となる性格的な側面
・薬剤師として働くうえで大切にしているもの
応募書類は自分をアピールできる最初のチャンス。誤字脱字に気をつけながら、真剣に書いてみましょう。
ステップ4 応募・面接
応募書類が通過すると、面接の段階へと進みます。面接の平均回数は1〜2回。場合によってはそれ以上になることもあります。
面接で聞かれる質問は職場によって異なりますが、最低限以下の質問には答えられるような準備が必要です。
・なぜ、応募先の企業(職場)を選んだか?
・なぜ、転職をしようと考えたのか?
・自分の強み、弱み
転職サイトを利用すると模擬面接を行なってくれるケースもありますが、自分だけで転職に望む場合でも誰かに頼んで模擬面接を行なってみると良いでしょう。
一度でも模擬面接をやっておくと本番中スムーズに受け答えできるようになるだけでなく、用意していた答えをさらに良いものにすることにも繋がります。
できるだけ入念に準備をしておくのが大切です。
ステップ5 就職・退職の手続きをする
採用が決定したら、今働いている職場の退職手続きを行いましょう。
基本的には退職日の「1ヶ月前までに伝える」のがベストです。現在の職場でも新しい人材を確保しなくてはいけないため、気持ち早めのタイミングで辞意を伝えるとより親切です。
円満退社を目指すためには、できるだけ周囲の負担にならないような退職を実現させましょう。
まとめ
薬剤師の転職を失敗させないコツは、まず自分の目的を明確にすることです。
なぜ転職をしたいのか?どんな職場に就職したいのか?を考えることが成功の第一歩目です。
年代に関係なく転職には入念な情報収集と準備が必要になります。薬剤師の転職に特化した転職サイトを利用することで、情報収集の幅が広がり、転職先の選択肢が増えるでしょう。
また、模擬面接もサポートしてくれることから転職成功の可能性も高まります。
ヤクマッチ薬剤師は薬剤師免許を持ったスタッフが多数在籍しているため、より専門的なサポートを受けることができます。
認定薬剤師制度や独立支援制度、予防医療や在宅医療に関しても質問することができるので、安心して頼ることができますよ。
「自分にあった職場探しをプロにサポートしてほしい」という方はぜひ「ヤクマッチ薬剤師」にご相談ください!
キャリアアドバイザー 末広
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