薬剤師転職に必要な資格とは?

序文

薬剤師には薬剤師免許以外の資格は必要なのでしょうか?

薬剤師の国家資格を取得すると、クスリのスペシャリストとして薬に関するさまざまな仕事をすることができるようになります。

しかし今後は薬剤師の数が飽和することが見込まれているため、薬剤師として活躍していくためには個人のレベルアップが欠かせません。そのため、他の薬剤師との差別化をはかるためにもプラスαの資格を取得することが推奨されています。

そこでこの記事では、「薬剤師の資格」についてご紹介していきます。

薬剤師転職の現状

以前までの薬剤師の仕事は外来調剤が主であり、医師の処方内容の確認や服薬指導、薬歴管理を行うことが業務の中心でした。

しかし、これからの薬剤師の業務は大きく変わろうとしています。

というのも、超高齢化社会の到来を目前にして、社会保障制度や財政を維持していくために、医療や介護などの福祉サービスのあり方は大きく変化していくことが予想されます。

薬局における業務形態も、健康サポート機能や地域包括ケアシステムにおける在宅医療、他職種連携などが期待されており、今後この働き方が主流となるでしょう。

さらに、2016年の診療報酬改定では、「かかりつけ薬剤師指導料」および「かかりつけ薬剤師包括管理料」の算定要件として、「認定薬剤師」の資格を有していることが求められるようになりました。

そのため「認定薬剤師」などの薬剤師免許にプラスαの資格が必要になってくるでしょう。

他の医療関係者はもとより、国民から信頼される医療・保健衛生の担い手として、これまで以上に専門的な資格やスキルを持った薬剤師の需要が高まってくるでしょう。

スキルアップのために薬剤師転職で資格が必要な理由

近年薬剤師の人数は増加傾向にあり、近い将来薬剤師の人数は飽和していくが予想されています。

2003年以降の新設薬学部の増加によって薬学部の定員が大幅に増え、2016年には届け出をした薬剤師の人数が調査開始以来はじめて30万人を超え話題となりました。

今後も、毎年10,000人を超えるペースで薬剤師が現場に出てくることや、定年の見直しなど雇用期間の延長によって、薬剤師の人数は増加し続けることが予想されています。

また、2004年に薬学部が6年生課程へと変更された点も注目すべき項目の1つです。この法改正により、これまでは基礎薬学を中心とした教育内容を学習していましたが、それに加え医療薬学がカリキュラムに含まれるようになりました。こうした背景から、今後はより高度な知識や技術を持った薬剤師が増えていくことになります。

そのため、今後は薬剤師免許を持っているだけでは薬剤師としてのキャリアを築いていくことが難しくなってしまうかもしれません。「薬剤師としてキャリアアップしたい」「活躍したい」とお考えの方は、薬剤師免許に付加価値をつけられるようなスキルや資格の取得が後押ししてくれるでしょう。

自分の強みをアピールし、他の薬剤師との差別化を図るためにも、積極的に資格を取得することがオススメです。

おすすめの薬剤師資格

それでは実際に、おすすめの薬剤師資格について、取得条件や難易度に関する情報も踏まえてご紹介していきたいと思います。

①認定薬剤師

認定薬剤師は、薬剤師としての生涯研鑽を認定する資格になります。難易度もそこまで高くなく、費用もそこまでかからないため、比較的簡単に取得できるのが特徴です。

「かかりつけ薬剤師指導料」および「かかりつけ薬剤師包括管理料」の算定要件でもあり、薬局の経営にもかかわる重要な資格であるため、最優先で取得するとよいでしょう。

研修会や学会などで新規申請40単位、更新申請30単位といった所定の単位を取得することで申請が可能になります。試験や講習などは必要ないのが嬉しい資格ですね。研修会や学会に参加することが難しい場合でも、インターネットを利用したe-ラーニングなども用意されているので、取得難易度は高くないでしょう。

②サプリメントアドバイサー

サプリメントアドバイザーは、保健機能食品やサプリメントを一般消費者に対して啓発することを目的とした資格です。この資格も比較的取得しやすい部類に入ります。

専門的な見地から個人の栄養状態に合わせたアドバイスを行い、健康的な生活をサポートします。予防医学やセルフメディケーションが普及しつつある現在、需要は高まっています。

取得方法ですが、例えば“NRサプリメントアドバイザー”の資格を取得する場合、日本臨床栄養協会の会員となり、通信教育による受講や日本臨床栄養教会学術大会への参加をするなどして研修単位を取得した上で、認定試験に合格する必要があります。

③日本糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士とは、糖尿病治療を行っている患者さん一人ひとりの体質や合併症などのさまざまな要因を考慮した上で、患者さん一人一人に適したケアを提供することのできる有資格者のことです。認定薬剤師やサプリメントアドバイザーに比べて取得難易度は少し上がります。

栄養指導や糖尿病教室などを行うこともあり、薬剤師だけでなく、看護師や理学療法士といった医療関係者も取得することができます。

資格を取得するためには、所定の条件を満たした医療施設において、過去10年以内に2年以上継続して糖尿病患者の療養指導業務に従事しており、かつこの間に通算1,000時間以上糖尿病患者の療養指導を行っている必要があります。

さらに、講習会の受講や糖尿病療養指導を10例以上有した状態で、認定試験に合格する必要があります。勤務している施設によっては資格要件を満たすことが難しいですが、試験自体の難易度はそれほど高くないのが特徴です。

④ケアマネージャー

ケアマネージャーは、正式名称は「介護支援専門員」で、介護保険制度に基づいてケアマネジメントを行うための資格です。

要介護者等からの相談に応じ、適切なサービスを利用できるようにケアプランを作成します。また、要介護認定業務や給付管理業務、要介護者本人とその家族からの相談を受ける業務も重要です。

資格を取得するためには、年1回実施される試験に合格しなくてはなりません。介護福祉系資格の中では難関資格の一つとされており、合格率は20%程度と難易度は高いです。

以前は薬剤師の資格があれば免除となる科目がありましたが、2015年以降はこの科目免除は廃止されています。

⑤メディカルアロマセラピスト

メディカルアロマセラピストとは、病院や福祉施設などの医療現場などにおいて、アロマを使用した処置を行う有資格者のことを指します。

一般的な医療行為では取り除くことのできない、患者さんの苦痛やストレスなどを軽減することが期待されています。

資格を取得するためには、日本アロマセラピー統合医学協会が指定するスクールにおいて、6カ月程度の授業を受ける必要があります。そのため、本業との両立が難しいことや、授業料として20~40万円程度の費用が必要であることから、取得における難易度は高いといえるでしょう。

⑥薬物療法専門薬剤師

薬物療法専門薬剤師は、幅広い領域の薬物療法における高い水準の知識、技術および臨床能力を持った薬剤師の養成を目的とした資格です。

他の医療従事者と協力しながら薬物療法を実践することにより、患者さまに最大限の利益をもたらすことが期待されています。

資格を取得するためには、5年以上継続して日本医療薬学会の会員であることや、薬物療法に関する5年以上の研修歴を有すること、薬物療法の講習会を5年間で50単位以上履修していることが必要です。さらに症例報告や学会発表、学術論文などが必要なため、かなりの労力と時間を伴います。

試験に合格する必要もあるため、難易度はきわめて高いといえるでしょう。

まとめ

薬剤師の資格に関する記事をご覧になってみていかがでしたか?

これからの時代に活躍する薬剤師になるためにも、プラスαで資格を取得することはとてもオススメです!

資格を持っていることでキャリアアップしやすくなったり、自分に合ったフィールドで活躍することを後押ししてくれたりと、さまざまなメリットがあります。

あなたの興味のある領域や得意な分野は何でしょうか?今や資格をとる薬剤師の方はとても増えているので、まだ資格をとていない、という方はぜひ検討してみてください!

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