薬剤師3年目の転職って?転職のベストタイミングや、準備など成功ポイントを伝授!!!
目次
序文
「転職したいけどまだ3年目だし…大丈夫かな」
業界に入ってまだ間もないと転職するのにマイナスに働くのではないか、と思ってしまいますよね。
実際、薬剤師の求人は数多くありますが、業界3年目と4年目では少し状況が違います。
この記事では、薬剤師3年目の転職活動に特化してさまざま情報を公開していきます。ぜひ、ご覧ください。
薬剤師3年目の現状
それでは、薬剤師3年目の現状について解説していきましょう。
ここでは、
・薬剤師の3年以内の離職率
・3年目で転職を考える理由
について書いていきます。
①薬剤師の3年以内の離職率
厚生労働省の発表している学業別卒業後3年以内の離職率の推移によると新卒大学生の離職率は
年数 | 離職率 |
1年以内 | 8.9% |
2年以内 | 10.3% |
3年以内 | 13.1% |
となっており、3年以内の離職率の合計は32.3%にも及びます。
薬剤師に的を絞って調査すると、約33%となっており、全体と比較してほぼ同じ程度の離職率であることがわかりました。*ヤクマッチ調べ
薬剤師といえども新卒3年以内に関しては離職率が比較的高い傾向にあるようです。
②3年目で転職を考える理由
3年間同じ職場に在籍すると、「そろそろ転職したいな」と思うこともあると思います。職場や環境に慣れてくることもあり、冷静に現状を見つめられるという方は多いでしょう。
転職を考える理由としては、
・給料が同僚と比べて安い
・勤務時間が長く、残業が多い
・3年目になって自分がやりたいことが明確になってきた
・人間関係がストレス
などの理由があります。
しかし、業界に入って3年と、比較的短い年数で転職することは可能なのでしょうか?
3年目でも薬剤師が転職できる理由
ここからは薬剤師3年目でも転職できる理由について解説していきます。
①3年目の薬剤師でも転職に問題なし!
結論からいうと、薬剤師になって3年目でも求人は多くあります。
多くの職場で人員不足という問題を抱えているため、ある程度経験を積んだ薬剤師なら喉から手がでるほど欲しいと思っているのが現状です。
そのため、「業界に入って3年目だから転職できないかな…」と不安にならなくても大丈夫です。
実際に転職先を探してみるとわかりますが、非常に多くの企業や職場が募集をかけています。
薬剤師は誰でもなれるわけではなく、資格を持った人にしかできません。そのため人員をできるだけ確保したいのです。
他の業種ではなかなかそうはいきませんが、資格を取得するまでの道のりが険しかった分、他業種と比較して転職に関しては有利に働くことが多いです。
②問題はないが、3年を過ぎた後の方が評価はもっと良い
先述したように、薬剤師になって3年目でも転職を行うことは可能です。
しかし、欲を言えば3年を過ぎたあとに転職をした方がもっと待遇が良くなる可能性があります。採用側もひとつの目安として「薬剤師3年以上から即戦力」と考えているところが多いようです。
実際には3年経過しなくても知識や技術が十分に身についており、即戦力として機能する人材もいます。
一方で、4年経過しても知識や技術が未熟でまだまだ即戦力としては考えられないというケースもあるでしょう。
ただ、採用側が入職前にそれを判断するのは難しいため、一つの目安として「この業界で何年働いているか」を重視するのです。
特に薬剤師になって数年しか経過していないようならその傾向は強くなります。
働いた年数でその人の実力が決まるわけではないのですが、採用側も少ない判断材料の中で新たな人員を選考しなくてはならないため、「薬剤師何年目かはよく見られるポイント」と心得ておきましょう。
③3年を過ぎると「すぐに辞める人」とは思われにくい
3年を過ぎると採用の際に印象が良くなるということに関しても知っておいた方が良いかもしれません。
先ほども解説したように、年数が少しでも長いと「ある程度の知識や技術が身についていると判断されやすい」傾向にあります。
それ以外にも3年を過ぎたあたりから「すぐに職場を退職しない人材」と判断してくれることが多くなります。
徐々に変わりつつありますが、未だに、
・3年以内に転職してはいけない
・同じ職場で3年間経験することが大切
という考えが一般的です。
そのため、薬剤師3年目つまり丸々3年を経過していない薬剤師が転職をしようとすると、採用側も身構えてしまうこともあるかもしれません。
転職活動は本人だけでなく、採用側も必死なのです。できるだけ長く働いてくれる人員を確保したいのはもちろんのこと、すぐに辞められてしまっては様々な労力が無駄になってしまうと考えています。
なので「3年目の薬剤師」よりも「3年目以降の薬剤師」の方が、印象が良くなることが多いです。すぐに辞めるリスクが少ないということを事前に判断できるため、安心して採用することができます。
繰り返しになりますが、業界に入った年数はあくまでもひとつの目安でしかありません。
その人の性格ややる気、知識や技術も非常に大切です。
しかし、それらを数字で測ることができないため、勤務年数を見られてしまうということを覚えておきましょう。
④資格と経験があるため転職は可能だが、辞める前によく考えた方が良い
ここまでのことを踏まえて、転職を行う際にはよく検討してから動き出した方が良いです。
資格と経験があるため、薬剤師3年目の状態でも欲しがる企業は多く転職に困ることはないでしょう。
しかし、転職の履歴はいつまでも残るため先のことまで考えて行動に移すことが大切です。
後悔のない転職をするために今一度「本当に転職したいか」をしっかり考えましょう。
3年目の薬剤師転職を成功させるポイント
では、ここからは3年目の薬剤師転職を成功させるポイントについて解説していきます。
知っておくべきポイントは以下の4つです。
・退職理由をしっかりと用意する
・退職した理由や転職先に求めるものをはっきりさせる
・3年目までの経験を考えて職場を選ぶ
・転職サイトのサービスを活用する
いずれも大切なことなので、ひとつずつしっかり確認していきましょう。
①退職理由を明確にしておく
3年目で転職をする場合、採用担当者は「3年経過していないのになぜ転職をしたいのか」を非常に気にします。
先程も書いたように、少しでも長く勤務してほしいと思っているので、すぐに辞めてしまうリスクを減らしたいのです。そのため、なぜ退職を決意したのかを明確にすることが大切です。
更に、退職理由はネガティブなものではなく、ポジティブなものの方が印象は良くなります。
もし「人間関係がダメで…」と言ってしまうと印象が悪くなってしまうので、「◯◯の分野に興味を持ち、チャレンジしたいと思った」という前向きな理由を述べましょう。
無理に嘘をつく必要はありませんが、ポジティブな内容を伝えることで採用担当者も安心をしてくれるでしょう。
②転職先に求めるものをはっきりさせる
業界に入り3年程度経過すると、おぼろげでも自分のやりたいこと・働きたい環境がわかってくるものです。そのため、次の職場で気持ちよく働くためにも「転職先でなにを求めるか」をはっきりさせることが重要です。
・勤務時間はどのぐらいが良いか?
・休みはどの程度ほしいか?
・何を学びたいか?
・キャリアアップはしたいか?
・通勤時間がどの程度が良いか?
・年収はどのぐらいほしいか?
などなど、できるだけ細かく考えておいた方が良いでしょう。
もちろん全ての条件を満たす職場に勤務することは難しいです。なので、明確にした希望条件に優先順位をつけて「なにを一番大切にしたいか」を転職活動前に把握しておくことをおすすめします。
自分が希望の中で優先順位が高いものを把握しておくと、転職先を探す際に失敗が少なくなります。また、自分が大切にしたいものを考える良いきっかけにもなるでしょう。
③転職先が決めるまで今の職場を辞めない
人間関係などが問題となり、転職を考えるケースもあるでしょう。
そのようなケースでは、今すぐ職場を辞めたいと思うかもしれません。一刻も早く辛い環境から抜け出すために「新しい職場が見つかる前に退職をしてしまおう…」とも考えるかもしれません。
しかし、できることなら新しい職場が見つかった後に退職手続きをするのがベストです。
なぜなら、退職後もしくは退職の時期が決まった後に転職をすると、気持ちが焦ってしまい条件を妥協してしまうことがあるからです。
良い転職先を見つけるためには、落ち着いて転職活動ができる退職前がおすすめです。自分の納得した環境が見つかるように焦らないで転職活動をしましょう。
④転職サイトのサービスを上手に活用する
転職活動をする際に自分だけで情報収集を行うのは限界があります。
日々、変わっていく情報を整理するのも大変ですし、そもそも転職サイトには掲載されていない非公開求人というものも存在します。そのため、無料もしくは市販されている求人誌だけでは選択肢が限られてしまいます。
転職サイトを活用することで、あなたにあった職場に出会える確率も高くなりますし、条件をつけて求人を検索できるため非常に効率的です。
もしも、転職サイトを活用していない場合は登録することをおすすめします。
ちなみにヤクマッチでは、薬剤師が多数在籍しているため、薬剤師の転職活動を細かな部分までサポートすることができます。
「一人で転職活動をおこなうには不安…」という方はぜひ利用してみてください。
薬剤師転職3年目で結婚・出産を考えている場合の注意点
続いては、結婚・出産を控えているもしくは考えているケースです。
転職3年目の結婚・出産をどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
・育児休暇の条件
・結婚・出産を経ての転職はハードルが高い
のテーマでそれぞれ解説していきたいと思います。
①育児休暇の条件
まず育児休暇の条件を把握しておきましょう。
育児休暇は育児休業や産前産後休業のように法律で基準が定められているものではありません。企業が独自に定めるものであり、どのような規則になっているかは各職場によって異なります。
そのため、自分が勤務している職場の育児休暇はどのようなものなのかを知る必要があります。それによって一度辞める必要があるのか、それとも職場に在籍することができるのかが決まってくるのです。
社内規則に記載があることがほとんどですが、確認できない場合は上司に相談しましょう。
また、もし可能なら入職したときに把握できるのが良いでしょう。その方が事前の対策ができるため、焦らずに結婚や妊娠について考えることができます。
②結婚・出産を経ての転職はハードルが高い
女性の場合、妊娠・出産を経ての転職はハードルが高くなってしまう傾向にあります。
今では様々な働き方が推奨されているので、以前ほどハードルが高いものではありませんが、それでも就職できる企業の幅は少し狭くなってしまうかもしれません。
結婚の場合は「今後子供を授かる可能性もあり、退職することも念頭におきながら」と採用担当者は考えますし、出産を経ているなら単純にブランクを考慮されます。
しかし、それでも薬剤師の転職市場は人材を常に求めているので、大きな心配はありません。ハードルが高くなったり、転職先の選択肢が多少減るだけで転職できないというわけではありません。
逆にそのような経験を企業として評価してくれるところもあるかもしれないので、安心して転職活動をしてみましょう。
転職サイトを活用するメリット
転職活動を行うときは自分だけで活動するのではなく、転職サイトを利用することをおすすめします。
なぜなら、以下の3つのメリットがあるからです。
・希望条件にあった求人先の紹介
・面談日程などのすり合わせ
・受かるための手厚いサポート
転職サイトのスタッフは薬剤師の転職市場を知り尽くし、様々な情報を持っています。そのため、強力なパートナーになりうるのです。
ひとつずつ解説していきましょう。
①希望条件にあった求人先の紹介
転職サイトではあなたの希望をヒアリングし、マッチしそうな転職先を厳選して紹介してくれます。
自分で探すよりも効率が良く、また転職サイトにしか登録されていない非公開求人も含めて紹介をしてくれます。
非公開求人とは、登録した転職希望者にしか公開されない求人案件であり、好条件であることが多いです。
好条件であるがゆえに誰もが見ることのできる求人誌には載りませんし、企業側も厳選された人材を欲しいと思っています。
非公開求人の中に必ずしもあなたにあった企業があるとは限りませんが、選択肢が増えるのでより良い職場に出会える可能性は高くなります。
②面談日程などのすり合わせ
転職先サイトを利用すると面談日程などの調整を代行で行なってくれます。
自分だけで転職活動を行うとこれらの作業は全て自分で調整しなくてはいけないので、非常に気持ちが楽になります。
また、面談日程のすり合わせだけでなく面談にも同行してくれるので安心感が違います。
自分ではなかなか行えない給与交渉や勤務時間などの確認も可能であるため、不安を感じている方は利用してみてはいかがでしょうか。
③受かるための手厚いサポート
選考に受かるためのサポートも手厚く行ってくれます。
具体的には、
・履歴書の書き方
・面接の練習
などです。
薬剤師は比較的転職しやすい業種なのですが、人気の企業には多くの募集が集まります。そのため、履歴書や面接で良い印象を残すことが希望する企業へ受かる大切なポイントになってきます。あなたの魅力を引き出すために「どのようなことを履歴書に書けば良いのか」を教えてくれますし、面接で緊張しないように想定される質問に答える練習を一緒に行ってくれます。
「自分の実力をちゃんと発揮したい…でも一人だとどうやって進めていけば良いかわからない」と悩んでいる方は転職サイトを利用するのがおすすめです。
自分だけで活動するよりも、薬剤師の転職市場を知り尽くしているスタッフとともに進めたほうがメリットも大きいです。
まとめ
薬剤師3年目でも転職は可能です。薬剤師はさまざまな企業で求められるため、業界年数が短くても需要が大きいことが知られています。
しかし、本当に選択肢が増えるのは3年目以降だということも頭に入れておきましょう。3年以上同じ職場を継続すると印象も良くなりますし、転職活動にもプラスに働きます。
また、転職活動を行うときは転職サイトをうまく活用するのがおすすめです。自分一人で活動するよりも効率的に求人を探すことができます。
ヤクマッチでは、薬剤師の転職に特化しているだけでなく、薬剤師免許を持ったスタッフも多数在籍しているため、あなたにあった職場探しをしっかりとサポートすることができます。
「自分にあった職場を探したい…」と希望する方はぜひ、お問い合わせください。
キャリアアドバイザー 吉田
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