薬剤師の就職活動で必要な自己分析のやり方とは?

序文

みなさんは自己分析に対してどのようなイメージをもっているでしょうか?

自己分析をあまり大切だと思っていない人は意外と多いです。しかし、自己分析は、履歴書の志望動機を記入するためだけでなく、自らが将来目指すキャリアを明確にするためにもとても重要です。

この記事では、そんな自己分析の重要性や方法などついて詳しく解説してきたいと思います。

自己分析が必要な理由

自己分析とは、現在の自分自身をを客観的に把握・理解することです。

もう少し詳しく言うと、自分の価値観や長所・短所、興味のあることなどから自分の素質や個性、タイプなどを知ることです。

その自己分析の結果と希望する職種や業務に必要なスキルとを照らし合わせることで、業界や職種の決定だけでなく、エントリーシートの作成や面接にも活用することができます。

自己分析を怠ってしまうと、働き出してから自分が思っていたイメージと違うといったミスマッチが起こってしまい、期待していたように働けない、という事態を招いてしまうかもしれません。

スキップしてしまう方の多い自己分析ですが、実は大切な転職活動の一環なのです。

自己分析の方法

次に、自己分析の方法についてご紹介していきたいと思います。

転職活動をはじめると、「自分の強みはなに?」「これからどんなキャリアを積めばいいの?」など、自分のセールスポイントや将来のキャリアについて疑問や不安が出てくる方は多いでしょう。そんな時は自己分析をして、自身のことをより深く知ってみると良いでしょう。

自己分析にはさまざまな方法がありますが、ここでは、自分の強みとキャリアのヒントが見つかる三つのステップについてご紹介したいと思います。転職先の業界や業務、キャリアを考える際の参考にしてみてください。

➀自己の振り返り(強み・スキルの発見)

これまでの経歴を振り返り、「今までの経緯」「評価されたこと」「注意されたこと」の大きく3つに分けて書き出しましょう。それでは、この3つの書き方についてそれぞれご説明していきたいと思います。

・「今までの経緯」

自分が今までどこで働いていたかを記載し、そこで身につけたスキルについてリストアップしてみましょう。例えば、病院で働いていたなら、「新卒で病院に就職。病院薬剤師として勤務し、最初の二年間は調剤室で調剤業務を担当し、三年目以降は病棟業務にも従事。」などです。まずは自身の経歴を書くところから始め、そこで経験した調剤業務、製剤業務、注射製剤業務、病棟業務などを書き出しましょう。

・「評価されたこと」

評価されたことについて、一つずつ書き起こしてみましょう。なぜ評価されたかを分析し、記載できるとより良いです。例えばコミュニケーション能力を評価された場合、「患者さんや医師、看護師などと積極的にコミュニケーションをとり、気軽に相談し合える関係性を築くことができたことが評価に繋がった」などと記載します。

・「注意されたこと」

注意されたことについて、一つずつ書き起こしてみましょう。なぜそのような注意を受けたのかについてよく考え、記載することで自己分析につながります。

「評価されたこと」「注意されたこと」は、具体的なエピソードを書き出すことで深掘りすることができ、自分のことをより詳しく知ることができます。何を書けばよいのか分からない場合は、嬉しかった出来事や悲しかった出来事を思い出すと、書きやすいでしょう。

②転職理由を考える

二つ目のステップとして、転職理由を書き出していきましょう。

書き出した転職理由を現職でも叶えられるかどうか検討し、重要度に優先順位をつけていきましょう。書き出す理由の例としては、今よりも年収を上げたい、将来のことも考えて子育てに理解のある職場で働きたい、などさまざまです。書き出すことで可視化して優先順位をつけることで、自分の考えを整理することができます。そうすることで転職先の選定が少なくなり、転職活動をスムーズに進めることができる他、転職後もより満足して働くことができるようになるでしょう。

③今後のキャリアを考える

最後となる三つ目のステップでは今後のキャリアプランについての自己分析です。また、自分の強みをその職場でどう活かせるかも検討することが大切です。

まず、今後どのようなキャリアや働き方をしていきたいか、思い描くものを書き出してみましょう。例えば在宅医療に集中して取り組みたい方であれば、「仕事では在宅医療を通してスキルアップを目指す」などと記載します。

次にその目標に対して、自分の強みをどのように活かしていきたいかを書き出します。もし仮に、病院から転職しようと考えているならば、病院で経験した調剤業務や製剤業務、注射業務などを書き出しましょう。他にも、「病院でつちかったコミュニケーション能力を活かして在宅医療に携わる」など、その能力をどのように使いたいかも書き出しましょう。

最後に、自分が書き出したキャリアや働き方、自身の強みを活かしながら働けるところはどこかを考えてみてください。

仕事に必要なスキル

ここまで自己分析の方法について紹介してきました。

次は実際に働くに当たって必要となるスキルを職種ごとに紹介していきたいと思います。

それでは早速見ていきましょう。

➀病院

病院で働く上で必要なスキルは「協調性」「コミュニケーション力」「体力」などです。

病院では医師や看護師、その他コメディカルを含め、多くの医療従事者と協力してチーム医療を行います。チームの一員として活躍するためにも、協調性や全体を見る力、コミュニケーション力などが必須になります。

また、薬剤師職の中で最もハードワークと言われているのも病院です。日々の忙しさや残業に加えて夜勤もあるため、体力や体調の自己管理も大切です。

②調剤薬局

調剤薬局では、かかりつけ薬剤師として患者様との信頼関係を構築していかなくてはなりません。そのため、「信頼関係を築く能力」が必要になります。そのためにも患者さんの話に耳を傾けるための「傾聴力」が必要になります。

また、薬剤師同士のコミュニケーションや在宅医療など、店舗内外の医療従事者とも協力する機会があるため、「チームワークを築く力」も必要になります。

③ドラッグストア

ドラッグストアではOTC医薬品の販売業務を行うため、「傾聴力」「コミュニケーション力」が必要になります。患者様の症状や希望をうかがい、ニーズに合った商品を紹介するためにこれらのスキルは欠かせません。

また、薬局業務、OTC医薬品の販売、レジ打ち、品出しなど、場面に応じてさまざまな業務を行うため、「柔軟性」も必要なスキルの1つです。

④製薬会社(MR)

MRは営業職ですので、日々課されたノルマを意識して働くことになります。そのノルマを達成するための「目標達成力」がMRには必要になります。

その目標達成のために「情報収集力」が必要になります。インターネットで得ることのできない専門性の高い情報を医師に提供するために、たくさんの情報を収集する必要があります。はじめからすべての医師が話を聞いてくれるわけではありません。医師・医療機関と中長期的に関係性を構築していくために、ときには忍耐が必要になるため、「粘り強さ」もMRに必要なスキルの1つといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

転職活動が忙しくなってきてしまうと、後回しになってしまいがちな自己分析ですが、自己分析を行なうことはとても大切な転職活動の一環です。自己分析を怠ってしまうと、転職後に「入社前と働いてからのイメージが違った」「思っていた仕事と違うため、仕事を好きになれない」といったミスマッチが起きてしまう可能性があります。そのミスマッチが原因で、短いスパンで転職を繰り返すという負のスパイラルに陥ってしまう可能性があります。

自己分析をしっかり行なってから転職活動を進めると、自分の長所や短所、目指すべきキャリアビジョンを明確にすることができます。企業選びにおいても判断基準が明確になるので、入社後のミスマッチや早期退職を防ぐことができます。このように、長期的なキャリアを形成していくうえで、自己分析は非常に重要です。

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