福岡で感染拡大のはしか 世代によっては免疫不十分

2018-05-29

沖縄県から全国に拡大したはしかの流行が落ち着きつつあります。愛知県と東京都では10日以上新たな患者は確認されておらず、全国の患者数は174人と先週からほぼ変わりませんでした。

感染が続く地域も

しかし、福岡県では先週に続いて5月26日にも新たな患者が確認されており、今月に入ってから18人の患者が報告されています。感染者と同じ医療機関を受診した人には健康観察が行われますが、県は健康観察期間をガイドライン上の14日から21日に引き伸ばすなど、慎重な姿勢を見せています。なお、経過観察対象者は900人以上に上ります。

免疫が不十分な世代

感染力の強いはしかに対しては2回のワクチン接種により免疫が獲得できます。1回の接種で約95%の人に抗体ができ、2回受けると99%以上の人が抗体を持ちます。厚生労働省によると、1972年~90年4月1日までに生まれた世代はワクチン接種が1回、あるいはしていない人が多いとのことです。この世代は免疫が不十分な可能性があり、2017年の調査ではこの世代にあたる18~40歳にはしか患者が多かったという結果が出ています。

予防接種希望者が殺到

はしかの流行を受けて、福岡市内ではワクチンが不足し、予防接種の予約ができない医療機関も出始めました。はしかワクチンの製造には半年ほどの期間を要するので、増産は難しいです。また、生ワクチンは有効期間が1年弱しかないため、大量に備蓄しておくこともできません。

ワクチンの需要が一気に高まっていますが、厚生労働省によると、一度に複数のワクチンを接種できる混合ワクチンが十分にあるため問題ないとのことです。供給に問題はないとされていますが、まず抗体の検査を先にしてから、予防接種をするか判断した方がいいでしょう。

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