病院薬剤師の面接を受ける方は必見!よく聞かれる質問など、面接対策を伝授

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序文

「薬剤師として病院で働きたい」そんな想いを胸に転職活動を始める方は多いのではないでしょうか?あるいは「スキルアップのために別の病院に移りたい」そう考えている方も多くいることと思います。

この記事では病院薬剤師の採用面接について、ポイントなどを一つひとつ解説していきます。ぜひ参考にしてみてください!

面接対策として準備するポイントとは?

面接は、病院の採用試験においてとても重要な割合を占めています。必ず対策をして臨みましょう。ここでは面接対策において重要なポイントをご紹介します。

ポイント①:チーム医療の一員として働く適正があるか

病院において薬局やドラッグストアと決定的に異なるのが、「チーム医療の現場」で働くということです。病院では常日頃から医師や看護師、その他コメディカルのスタッフと共同して業務を行います。個人の能力が重要なのはもちろんのこと、“医療チームで患者さんの治療を行う意識”や“チームに貢献する力”が求められます。そのため病院の面接では、「チームの一員として活躍できる人材かどうか」、を評価される傾向にあります。人と円滑にコミュニケーションを図れることはもちろんのこと、チームメンバーの意見を聞き入れる柔軟さ、周囲に自分の意見を発する行動力や責任感等、様々な観点から評価されることを意識し、ご自身をアピールできるよう工夫すると良いでしょう。

ポイント②:病院や患者に何を貢献したいのか

病院の採用試験では、“病院や患者に何を貢献したいのか”を重要視する特徴があります。

病院は薬局やドラッグストアと比べるとどうしてもハードワークな傾向にあります。その中で患者中心の医療を展開していくためには、“医療者一人一人の貢献する気持ち”がとても大切です。

また病院は各々特徴的な理念を掲げていることが多いのも特徴です。多くの医療従事者が一つの理念のもと働くことで、提供できる医療にまとまりが生まれます。

ですから採用面接では病院の理念を尊重し、その理念のもとご自身がどんな価値を提供できるのか、をしっかりアピールしましょう。キャリア採用ですのでご自身のこれまでの経験を入念に分析し、丁寧にアピールできると好印象につながりやすいでしょう。

面接でよく聞かれる質問と回答のポイントとは

前項では“面接の準備に関するポイント”をご紹介しましたが、「実際にはどんなことが聞かれるんだろう?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?

そこで病院での採用面接でよく聞かれる質問と回答例やポイントを3つご紹介します。

例①  なぜ当院を選んだのですか?

■回答例

「急性期医療の現場でチーム医療に貢献したいと思いました」

「内科系疾患の急性期の貴院で、薬物動態の知識を活かした服薬指導、薬の提案や作用・副作用の評価を行いたいと思いました」

■ポイント

これはほとんどの面接で聞かれる王道の質問ですね。

“その病院でなければならない理由”をしっかり伝えましょう。他の病院でもよいのでは?と思われてしまわないよう注意が必要です。

そのためにはまず十分に企業分析を行いましょう。その病院の特徴や特性について詳しく知ることが大切です。理念や強み、取り組み、施設の特徴などからその病院の個性を捉えることができます。企業分析を十分に行ったら、ご自身の経験を踏まえた志望動機を考えてみましょう。

また志望動機を述べる場合、理屈だけでなく“想い”も大切です。あなたが何を考え、どんな想いでその病院を志望するのかを表現することで、その病院で働きたい意思を伝えることができるでしょう。

例②  これまでの経歴を教えてください。

■回答例

「○○病院で〇年間勤務しておりました。調剤室と病棟業務をメインで行っており、4年目からは後輩育成にも携わっておりました。」

「調剤薬局で〇年間勤務しておりました。5年目からは薬局長としてマネジメント業務を行っておりました。」

■ポイント

面接官が経歴を聞く時に知りたいことは、単にどこの会社で何年間勤めていたか、ということではないので注意が必要です。転職とはキャリア採用なので、“求職者がこれまでどのような経験を積み、その上でどのようなスキルを身に着けたのか”をしっかりとアピールする必要があります。経歴を問われた際には、面接官があなたの経験をより具体的にイメージできるよう、これまで行ってきた業務内容や培ったスキルを具体的に伝えるとよいでしょう。細かく聞かれる可能性もあるので、経験の詳細やそれによって学んだこと、身に着けたスキルをより細かく話せるよう準備も必要です。

例③  転職に至った理由は何ですか?

■回答例

「前の病院でがん患者さんのための投薬治療に興味を持ち、最先端のがん治療を学びたいと思うようになりました。しかし、前の職場は総合病院のため、がん治療について重点的に学ぶことは難しく、がん治療により特化している貴院に転職をしたいと思ったからです」

■ポイント

転職理由とは、“転職によって何を実現したいか”を問う質問です。“キャリアアップ”や“経験”などが代表的ですね。大切なのは、あなたが仕事や人生をどのように考え、そのためにどのような転職を望むのかということです。

「自分のキャリア(人生など)において○○を実現したいが、前の職場では××のため叶えられず、○○を行える貴院に転職したい」のようなニュアンスで伝えると、ポジティブに転職理由を伝えることができます。

ここで重要なのは、転職理由と退職理由を混同しないことです。転職理由を問われているのに退職理由として“前の職場を辞めたい理由”を話してしまうことがよくあります。しかし面接官は前の職場の愚痴を聞きたいわけではありません。

転職理由を尋ねられたら、あなたが何のために転職したいのか、を上手に伝えるよう心掛けるとよいでしょう。

逆質問はどのようなものが良いの?

面接の終わりによく「何か質問はありますか?」と問われることがあります。ですがいざ質問を投げかけられると何を話したらいいか分からず、「せっかくのチャンスだったのに十分にアピールできなかった」ということも多いようです。

逆質問では、その病院に対する本気度や積極性をアピールすることができるため、ぜひいくつか準備しておくことをオススメします!

そこでここでは逆質問の具体例とポイントをご紹介していきます。

例① 「ご縁があって貴院に内定を頂けた場合、入社までに勉強しておくと良いことなどはありますか?」

■ポイント

このような質問をすることで、転職後も一生懸命働きたいという熱意を伝えることができるでしょう。前向きな印象を与えることができるため、評価に繋がりやすいです。

例② 「私はいずれ循環器内科の病棟を担当したいと考えておりますが、配属希望などはどの程度聞いていただけますか?」

■ポイント

目標が明確にあり、しっかりと目的をもって転職活動を行っていることをアピールできるため、好印象につながりやすいです。ただこの質問の場合は希望部署への配属が当面難しいケースも考えられるため、そこも考慮する必要があります。

例③ 「転職後もスキルアップのため自己研鑽を続けていきたいと考えておりますが、貴院でではどのような内容の研修が行われていますか?」

■ポイント

自分の聞きたいことを聞く質問です。その病院で働くことを具体的にイメージしていたり、病院についてしっかり調べていることをアピールすることができるでしょう。

面接対策として注意するポイントとは?

前項まで面接で話すことや評価ポイントなどについて解説しましたが、真面目に面接対策を行えば行うほど、話す内容を文章化し、暗記したことをそのまま棒読みしてしまう、ということも出てくると思います。

面接とはコミュニケーション、「双方の理解の一致の場」ととらえてみてください。質問に対して棒読みで回答するのではなく、少し肩の力を抜いて会話のキャッチボールを行えることが理想です。

面接の準備では、よく聞かれる内容やポイントについて“考えをまとめておく”というのが有効です。そうすることで、どのような角度から質問されても臨機応変に対応することができるでしょう。

まとめ

病院への転職をお考えの薬剤師の皆さん、面接対策についてポイントや実際の回答例などをご覧になってみていかがでしたか?

面接で見られているのは、「あなたがどのような人で、入社後はどのように活躍するのか」ということです。病院薬剤師の場合、特にチームの一員として動くということが見られるため、面接は非常に重用な要素の一つとなります。

「緊張してしまって思っていることが話せなかった」「持ち前の笑顔が引きつってしまった」という悲しいことが起こらないよう、しっかり準備して臨むことをオススメします!

キャリアアドバイザー 坂本

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